今話題のゲーム!


9月担当の尾上です。
……のはずが10月になってしまいました。ごめんなさい。
9月中には何と言っても2020年のオリンピックが東京に決まるという大きなニュースがあって、その話でも書こうかと思っていたのですが。
ふと振り返ってみると、昨年もオリンピックの話題をしていたことに気付きました。
ということで今回は、9月中にネットでちょっとした話題になったとあるゲームを御紹介します。
その名もクッキークリッカー(cookie clicker)
ゲームとしてはとてもシンプルで、画面左にあるクッキーをクリックすると、クッキーが1枚焼けます。
クッキーを増やしていくと画面右からカーソル(Cursor)おばあちゃん(Granma)といった要素をクッキーで購入(?)が出来、そうすると自動的にクッキーが増えていくようになります。
クッキーを増やすと実績やアイテムが解放されて、クッキーが増えやすくなっていきます。
そうしてどんどんクッキーを増やしていくだけの、本当にただそれだけのゲームなのですが。
なぜかこれが今ネットで大人気!
ゲーム自体は本当にとても単純なんですが、ゲームを進めていくと
おばあちゃんがクッキーを焼くという話が、
農場(Farm)でクッキーを栽培し、工場(Factory)でクッキーを生産し、
錬金術異世界とどんどん話は広がり、
最後は反物質コンデンサー(Antimatter Condenser)でクッキーを生み出すという何だかよく分からない展開となり、1秒間に増えるクッキーの枚数も天文学的な数字になっていく……
――おばあちゃんが異世界や宇宙に赴き反物質コンデンサーを用いて秒間数億枚のクッキーを生み出す――
そのシュールな世界観が何だか受けて、日本で紹介されたから瞬く間にネットに広がり、瞬間的なブームとなりました!
といっても、本当にただ数字が増えていくだけのゲームなので、すぐに飽きも来ちゃうのですが……
大体反物質コンデンサーって一体何なんでしょうね……

さてこのゲームで今回注目したいのはそのゲーム自体の面白さ……ではなく、このゲームが何で作られているのか、というところです。

一見FLASHのようにも見えますが、実はこのゲーム、表出部分はHTML5で、ゲームロジックはJavascriptで作られているのです。
実際ゲームのロジック部分であるmain.jsについては圧縮もされていないため、そのロジックはそのまま読むことが出来るようになっています。
例えば、ゲームのメイン処理はGameに書かれていて、
その中のLaunchの中に初期処理が書かれていて、
更にその中に初期化のInitなどなどが書かれていて
それらがどこでどう呼ばれて……
そうして追っていくと、気づいたらクッキーを焼くのと同じぐらい時間がすぎてしまっていました。。。
ロジックそのまんま書いてあるし分かりやすいので、結構勉強にもなりますし、どうすればどんなアイテムが出てくるのかなども調べようと思えば調べることができますし、やろうと思えばハックしてクッキー数の操作も出来そう……
と思ったら、ソースを見てみると、何とハックして初めて解放される実績もある模様!
ユーザーにハックされることが前提のゲームって……斬新ですね……。
そんな細かなネタも仕組まれていて、すぐに飽きそうなゲームなのに、飽きさせない工夫がされていて、ゲームとは違う方向でぐいぐいのめり込ませる不思議なクッキークリッカー、皆さんならどう楽しみますか。
私は普通にクッキー食べたくなりました。

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