鼻の粘膜が痛いっす。
毎年、この季節になると大体こうです。
私のデリケートな体には正直耐え切れません！
そうだ！そんなときにはあれの出番だ！加湿器だ！
そんなわけで加湿器を買いました。
前からスチーム式の加湿器を持っていたんですが、「スチーム」の名のとおり
水を熱で蒸発させて水蒸気を出す代物で、加湿器の内部に
白い塊（水道水に含まれるカルシウムやらなんやらが固まったもの）が
できてしまうのが難点です。掃除めんどくさいし。
あとなんと言っても、電気で水を沸騰させるという特性上、消費電力がめちゃくちゃ大きいです。
ランニングコストが馬鹿になりません。財布にやさしくないです。
そこで省エネが流行ってる今の時代、解決策はないかと仕事帰りに電気店に向かいました。
で、加湿器コーナーを見つけて商品の物色を開始。
スチーム式コーナー
スチーム式は水を蒸発させた蒸留水を放出するので、健康面にも非常にいいのですが、先にも書いたとおり、スチーム式は電気食いなので省エネ時代に乗れてない感じ。イケてません。
超音波式コーナー
水を振動させて水を噴霧するタイプ。安くて小型化もされており、かなりリーズナブルですが、加湿器内で菌が繁殖すると菌ごと空中に撒き散らす可能性があるので、怖くてスルー。
ハイブリッド式コーナー
最初この存在を知らなくて、ハイブリッドって聞いて何のハイブリッドだかと思いましたが、ガソリンと電気のハイブリッドではありませんでした。残念、期待して損した。
気化式にヒーターをくっ付けて気化効率を上げたもので、ヒーターが付いてることで消費電力が大きいです。あと本体もやや高め。ランニングコスト的にやっぱり厳しいのでやめました。
気化式コーナー
フィルター等に水を含ませて、送風して気化するタイプ。これもまた手入れをちゃんとしないと菌やらなんやらの危険性は免れませんが、なんといってもランニングコストが安い。フィルター自体に防菌加工されているものもあり、ある程度は対策が講じられている模様。
結局、気化式でもメンテナンスの手間はなくなりませんが、健康とお金を天秤にかけて気化式に決定。お金削って病気になったら元も子もないし。
で、一応店員に商品の説明を聞いておこうと店員を呼びとめ
私 「これってどんなかんじ？」
店員 「これはですね…（ペラペラペラ）」
と商品説明を開始する店員。
店員 「さらにこれには『除菌イオン』を発生させる機能がありまして…」
私 「（そういやそんな説明書きがあったなぁ…）どういう機能なんですか？」
店員「空中の菌を無害化する機能なんですが、、、こちらにその機能だけを搭載した機種があるんですが、こちらに来ていただいてよろしいですか？」
と、近くの別コーナーに案内される私。
店員「こちらの商品は『除菌イオン』を空中に放出する機能を強化させたもので、風邪とか健康面をお考えならこちらがお勧めですよ。加湿器の機能はないですが」
私 「 へー、そうなんですかー」
加湿器を探しに来ているのに「加湿器じゃないんかいっ！」と突っ込みしたい衝動を覚えながら、仕事帰りの疲れた私の脳は、近年まれにみる店員の丁寧な商品説明ぶりに私はその説明に引き込まれているのを感じていた……。
店員「風邪のウイルスというわけにはいきませんが、こちらにアンモニア水があります」
私 「ええ（…アンモニア？なんで？）」
店員「アンモニア水をこの布に染み込ませて…嗅ぎます？」
私 「（条件反射的に）ええ」
嗅ぐつもりもなかったのに、アンモニアを嗅ぐ私。
臭っ。臭いよそりゃアンモニアだし。理科の実験を思い出したよ。
店員「これをこの送風口にかざしておくと『除菌イオン』空気中のウイルスに結合して無害化します（…以下省略）」
商品説明をしながらアンモニアを含ませた布を送風口にかざし続ける店員。
布がパタパタとたなびくのを眺めながら商品説明を聞く。
店員「…（中略）…で、この『除菌イオン』にさらした布を嗅ぐとどうですか？」
そしてまた匂いを嗅ぐ私。なんとも間抜けな状況。
私 「あー、匂いしませんねー」
店員「こんな感じで除菌してくれるんですよ」
私 「そうですか、そういう機能ですか……」
危うく加湿機能のない商品を買いそうな自分に気づき、
「いやいやいや、俺は除湿機を買いにきたのだ、除菌機ではない！似てるけれども！」
と自分に言い聞かせ、『除菌イオン』機能のある加湿器を買っていったのです。
結局除菌付き。
若干の満足感と買った加湿器をもって帰路に着く私。
歩いていてふと気づいた。
（『除菌イオン』が効果あるかどうかは別にして、、、アンモニアって、、、常温・常圧で気体だよな。それを風にあてれば全部気化して飛んでいくんじゃないの？）
ひさびさに店員の商品説明上手にうまく丸め込まれて、ちょっと負けたような気がした……。
というわけで、みんなアンモニアには気をつけるんだっ！
（なんか違うような気がするけど終）
