かつて商店街と呼ばれていた町で


 

今月の担当、尾上です。

 

先日、出張で東京に行っていたのですが、東京に行ったときには必ず、昔住んでいた町とその周辺を訪れるようにしています。

10歳の時に札幌に引っ越してきて以降、東京へ行く機会はなかなかなく、次に訪れたのは25歳の時。15年ぶりにかつて自分が住んでいた町を訪ねてみると、記憶との差が大きく「あれ? こんなだったっけ?」と思う部分が多々ありました。

なかでもかつて住んでいた家から200mほどのところにある商店街は、勿論かつては商店が立ち並び、小さな町の病院もあり、私が通っていた幼稚園もあるなど、小さいながらも活気あふれる商店街でしたが、25歳当時訪ねた時には、商店の多くはシャッターを閉め、病院もなく、幼稚園は建物だけ残して潰れていました。商店街は徐々に住宅街に姿を変え始めていました。

そしてそれからさらに7年、今回尋ねてみると商店街は更に面影を失くしていました。

 

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写真は商店街の端の方から取った様子で、丁度左側にかつて幼稚園がありましたが、今は駐車場となっていました。お店はほとんど住宅へと立て替わり、残っているお店もほぼすべて閉まっており、唯一商店街の中ほどにある床屋と喫茶店だけが営業をしていました。しかし人の通りは無く、街灯に商店街の看板が付いていることが、ここがかつて商店街だった数少ない名残かもしれません。

一方、この近隣には他にも駅の近くなどに2つほど商店街がありますが、そちらは昔ほどの賑わいではなく、個人商店は減ったものの、今でも人通りの多い商店街として存在し続けていて、ほんの少し離れただけでも随分と違うんだなという印象を受けました。

22年と言う時間が経っているのですから、町が様変わりするのは当然ではあるのですが、その町に住んでいて徐々に変わっていく様子を見るのではなく、間隔を空けて尋ねるとそれだけ変化の大きさに驚いていますし、寂しさもあります。ただ、自分の原点でもある町なので、これからも機会があれば訪ねていき、その様子を見届けていければいいなと思います。

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